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株式会社ToCasa 設計士 「河野 和宏のブログ」

気密について

こんにちは。
換気システムの施工は法律で義務付けられています。これは、F☆☆☆☆の建材等を使ったときに、0.5回/一時間で家の中の空気を入れ替えるということです。
F☆☆☆☆には大きな落ち度があります。VOCと呼ばれている有害な揮発性のものは13種あるのにホルムアルデヒドしか規制をしていないという事になります。
キシレン、ベンゼン、トルエン等の有害は建材より揮発している可能性があります。
本来、自然素材であれば、換気量はCO2濃度によって決めればよいことですね。

シックハウス症候群という新建材がもたらす病気のために、換気をすること自体が不自然な考え方です。換気はそもそも人間が必要な酸素を入れ、生活によって発生したCO2、匂い、埃等を排気すればよいはずですね。新建材の使用は避けたいですね。
 
 換気経路を考え、より快適になるように、設計施工をしても換気計画が崩れ、生活の中心部分のリビング等が有害なものの溜り場になり換気が停滞することがあり、また、風により漏気量が増え、冷暖房の効率が悪くなることがあります、その原因は気密性能が悪いためです。風が吹けば、電気会社が儲かりますね。カーボンニュートラルとは程遠い話しになります。


 隙間相当面積は、最低でもC値0.5㎠/㎡以下にしたいです。弊社では、0.3以下を自主的に義務化しています。(先進国では、これは当たり前なのです。)

 なぜ、日本は気密測定を義務化しないのでしょうか。
ナイチンゲールは病室に必要なのは、換気と暖房といったそうです。
換気を十分にするには、気密性は必須になります。なぜならば、排気口の近くの隙間から吸った空気をすぐに浴室、トイレ、洗面所から出してしまいます。それにより、寝室、LDKは換気が不十分になります。WHOがCO2濃度は1000PPM以下に室内をしないと頭痛等の原因になると。朝になると窓を開けたくなる家は、寝ている間にCO2濃度が高くなっている為です。
 また、換気がされている場所のみ寒くなり、ヒートショックの原因になります。
せっかくUa外皮熱貫流率にこだわって建てた家も気密が悪いと、性能が発揮できないだけでなく、壁体内結露の温床となってしまいます。そのうえ通気層の施工がいい加減でだと、外壁にカビ、コケが生えやすくなります。家の耐久性が低下します。

 見えないところに、建築物最大の敵、結露、カビ、ダニの発性箇所を与えてしまします。
気密測定は必須になります。できれば、測定には御施主様は立ち会うことをお勧めいたします。

居は気を移す。(孟子)良い家は良い人を育むのだと思います。
心を込めた家造りをしていきたい。
(株)ToCasa代表取締役社長  
河野 和宏


To Casa 低燃費の家 宿泊体験できる展示場

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