あれから

こんにちは。
高気密高断熱住宅は、今や当たり前のように謳っている住宅会社が多いですね。平成５年の頃に、あるきっかけがあって、
　高気密高断熱住宅と思い、勤めていた工務店で、勇気をもって話したところ、周りからかなり反対をされました。今となっては懐かしい思い出ですが、
（断熱材にお金をかけて、窓を高性能な樹脂ペアか木製トリプルにして、気密測定をして、
換気システムを導入する。）と、（そんな馬鹿な事をしても、家なんか売れない、やりたいなら一人でやれ。）いろいろと罵詈雑言を浴びせられました。
一般的に、高級な設備、デザイン優先の建築家住宅の方が売れるとの概念があった時代です。
（まぁ平成６年４月までに3棟契約してきたら考えてやる。）と言われ、高気密高断熱という聞きなれない家を、自作のチラシを作り必死で宣伝したものです。

今、考えるとUA0.46ぐらいの性能だったかと、当社が今手掛けているUA０.23～0.3に比べるとたいした事はないのですが、何せ当時はアルミ一枚ガラスが当たり前の時代ですから、それでも努力の結果４月１日に３棟の人生初の、高気密高断熱住宅の契約に至りました。
気密は当時測定しても1.0を切るのがやっとでした。今の0.1～0.3に比べると、かなり
レベルが低いですね。必死でしたね、現場からの抵抗もありましたから、

あの時の経験があって、今があります。

当時、若かった私の意見を、最終的に取り入れてくださった、工務店の方や特に社長
に感謝をしております。

周囲からの
いろいろな意見がある中、助けてくれたのも社長でした。

どんな事にも共通することだと思いますが、
勇気を出して、丹念に取り組み、手を伸ばし続ければ、やがて何かは掴める。
夢見た事と違う物かもしれない。でも、それは運命だと思う。

大事な事は、あきらめない事。
あれから
３０年さらなる進化を。

(株)ToCasa　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　代表取締役社長　河野和宏